営業支援システム(SFA)で名刺管理を行うメリット
「名刺」そのものは、日本では江戸時代から使われていたといわれ、歴史の長いものですが、近年、「名刺管理」の重要性が叫ばれるようになり、有料・無料のさまざまな名刺管理ツールがリリースされ、名刺情報の価値が見直されています。
名刺を管理する主な目的は、営業活動に活用することです。
となれば、名刺情報の管理は、営業活動を管理する営業支援システム(SFA)で行うのが最適です。
名刺管理の重要性
名刺情報を管理する目的や意義とは何でしょうか?
名刺を獲得しているということは、過去に一度は会ったことがある見込客だということです。このうち、何度か商談すればすぐに売上に結びつきそうな、いわゆる「アツい」見込客については、営業メンバーがすぐにアプローチするでしょう。
しかし、そうでない多くの名刺は、そのまま営業メンバーの机の中などに眠ってしまうことになります。そして、そのうちの何割かは、放置している間に競合他社と契約してしまうのです。これは大変もったいない話です。
これを避けるためには、名刺情報をしっかり管理して、営業部門で追客するなり、マーケティング部門で育成するなり、何かしらの施策を通して見込客とつながっていく必要があります。このために、名刺管理が重要なのです。
実際に、多くの名刺管理ツールがうたっているのが、人脈管理によって営業機会を創出しようということです。
名刺情報を管理することで、名刺を「休眠顧客の情報が書かれた紙片」から「売上につながる切符」へと変化させることができます。
営業支援システム(SFA)で名刺管理を行うメリット
営業支援システム(SFA)で名刺管理を行うことで、具体的にどのようなメリットが得られるようになるのでしょうか?
意思決定ルートを把握できる
「全社で名刺情報を共有・活用できるようになる」でもお伝えしますが、名刺情報を全社で共有し合うことによって、一社の見込客(企業)の中の複数名の名刺が集まってきます。
すると、その企業の人間関係の相関図を作れるようになります。
ここから、意思決定ルートを把握し、現場の担当者から決裁権を持つ上層部へ…というように営業戦略を立ててアプローチを進めることが可能になります。
また、別部署からクロスセルを創出することにもつながります。
休眠顧客の掘り起こしが行えるようになる
一度、名刺交換をした相手でも、営業アプローチをしてすぐに受注できる見込客以外は、追客せずに放置してしまい、そのまま休眠顧客となってしまうケースがほとんどです。
そこで、営業支援システム(SFA)で名刺情報を管理することで、追客しやすくなります。
また、登録してある休眠顧客から問い合わせなどがあった場合、営業支援システム(SFA)に最初のタッチポイントやこれまでのやり取りの履歴が残っていることで対応がスムーズになり、商談につなげやすくなります。
いつでもどこからでも名刺情報にアクセスできるようになる
ここからは、営業支援システム(SFA)で名刺管理を行うメリットというよりも、名刺を電子化するメリットですが、ご紹介していきます。
名刺情報を営業支援システム(SFA)で管理することで、外出先などからでも必要な時にデータ情報にアクセスしてその場で確認することができます。
逆に紙の名刺で管理している場合は、名刺を持ち歩いていない限り、社内の誰かに名刺を探してもらうか、会社に戻って自分で確認するしか方法がありません。
名刺情報を検索できるようになる
紙の名刺をそのまま保管していると、いざ連絡を取りたいときに名刺を探すのに手間と時間がかかってしまいます。
電子化してあれば検索できるので、欲しい連作先をすぐに見つけ出すことができます。
全社で名刺情報を共有・活用できるようになる
名刺は企業の資産の一つですが、紙のままでは、個々に名刺交換した相手を把握してはいても、自分以外の誰がどの企業の誰と名刺交換しているかを知る術はありません。 電子化すれば、社内でデータを共有できるようになります。 すると、営業部門などでアプローチした企業があったとして、自分や部門内で名刺交換している相手は決裁権を持っていなくても、他部署で決裁権のある人と名刺交換していることもあるかもしれません。 社内で保有しているすべての名刺(人脈)を生かせると、ビジネスや業務の可能性も広がります。
名刺情報をアップデートできるようになる
何年も前に名刺交換しただけでコンタクトを取っていないうちに、組織変更や異動などがあり、知らないうちに部署名や役職が変わってしまうことがあります。
そうした場合も営業支援システム(SFA)で名刺情報を管理していれば、社内の誰かが新たに名刺交換した情報によって更新され、最新の状態にアップデートできます。
名刺管理ができる営業支援システム(SFA)
最後に、名刺管理ができる営業支援システム(SFA)を3つご紹介します。
1.eセールスマネージャーRemix Cloud(リミックス・クラウド)/ソフトブレーン株式会社
eセールスマネージャーRemix Cloudは、日本の営業シーンに即した機能・UIが特徴の営業支援システム(SFA)です。
eセールスマネージャーRemix Cloudの名刺管理機能には、スマホから名刺を撮影するだけで名刺情報をテキスト化できる「名刺読み取り機能」が搭載。機械での自動取り込みではなく、オペレーターがチェックを行うため、文字化けなく正確な名刺情報を自動登録することができます。
また、人脈管理機能が搭載されており、すでに接触できて名刺を獲得している相手だけではなく、受注のために会う必要のある人物を可視化してくれるため、営業戦略を立てられます。
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2.intra-mart DPS for Sales(イントラマート・ディーピーエス・フォー・セールス)/株式会社NTTデータ イントラマート
intra-mart DPS for Salesは「intra-mart」のSFA機能で、「複雑な営業プロセスをシンプルに」をコンセプトに作られています。営業効率と受注効率の最大化をミッションに、営業情報の可視化と定量化の促進、適切なパイプライン管理と精度の高いフォーキャス管理を叶えてくれます。
intra-mart DPS for Salesの名刺管理機能では、モバイルアプリからカメラで撮影した名刺情報が自動でデータ化・登録されるだけでなく、名刺情報が顧客ごとに整理整頓され、顧客に対する営業活動と紐づけて管理されます。
名刺一覧には、その顧客と「会った回数」が表示され、これをクリックすると名刺の持ち主に対するこれまでの活動履歴が一覧で表示されます。
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3.JUST.SFA(ジャスト・エスエフエー)/株式会社ジャストシステム
JUST.SFAは、専門知識不要でカスタマイズが可能な名刺管理ができる営業支援システム(SFA)で、案件の進捗状況をチャートで視覚的に確認することも可能です。
JUST.SFAには、オプションとして、スキャナーやスマートフォンで名刺を撮影すると、名刺情報をSFA上にアップロードしてくれる名刺取込機能が用意されています。
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まとめ
上でお伝えしたように、営業支援システム(SFA)で名刺管理を行うことで、さまざまなメリットが期待できます。
これから営業支援システム(SFA)の導入する、もしくは、既存の営業支援システム(SFA)をリプレースする予定の企業様は、ぜひ、名刺管理機能を搭載したものを選んでください。
もし、すでに導入している営業支援システム(SFA)では名刺管理ができないという場合は、営業支援システム(SFA)と連携できる名刺管理ツールを導入するというのも一手でしょう。
いずれにしても、名刺情報を営業活動に活用することで、より効率的で成果の高い商談が見込めるでしょう。