売上管理とは？〜売上管理を行う際のポイントと管理方法を紹介〜
「売上」は企業の利益に直結する重要な項目です。日々の売上管理をどう活かすかが、その後の業績を左右するためです。
とはいえ、具体的な売上管理の方法がわからないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
本コラムでは、「売上管理」をテーマに、管理方法やポイントについて解説します。売上管理の実践に役立つ方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 売上管理とは？
売上管理とは、売上目標を達成するために定期的に日々の売上を記録し、集計を行う業務のことを指します。
ただ売上記録を残すだけでなく、集計した結果を分析し、目標を達成することが売上管理の目的です。一般的には、年度計画にもとづいて月間・四半期・半年などの周期で、売上目標が達成できているかを確認します。
お金の流れを把握するため、「何がいつどのくらい売れているのか」といった売上の傾向をつかめるようにして記録を行います。具体的には、部門別・顧客別・担当者別といったそれぞれの単位での記録です。売上記録から分析し、売上を安定させて目標を達成するためには、必要な項目ごとに記録をつける必要があります。したがって、売上管理は日々の売上を適切に記録し、目標達成に活かすための重要な業務なのです。
2. 売上管理を行う際のポイント
それでは、売上管理を行うにはどのようなポイントを意識すれば良いのでしょうか。
ここからは、売上管理を行う際のポイントを紹介します。
売上管理のテンプレートをつくる
売上管理をする際には、テンプレート（雛形）を作ることが肝心です。
日々の売上を記録するためには、売上表などを準備して入力を行います。そこで、どこをどう記入すればよいのかがひと目でわかるテンプレートを準備しておけば、効率的に売上管理ができます。
一人で管理する場合は、自分だけが理解できる形式であれば問題ありません。しかし、複数人で記録をつける場合や他の人と共有する際は、使用するフォーマットに違いがあるとわかりづらくなる恐れがあります。複数の店舗経営をしている場合は、テンプレートを統一しておくのが良いでしょう。
まずはテンプレートの準備から始め、他の人と共有しやすい形にしておくとスムーズに売上管理しやすくなります。
売上管理のルールを策定し、遵守する
売上管理をする場合は、事前にルールを設けておきましょう。
数字を入力するだけの簡単な項目であれば、厳密に取り決めを行わずとも問題のない場合もあります。
しかし、事前にルールを定めておかないと、入力する人によってやり方にばらつきが生じやすくなってしまいます。
特に、科目ごとの入力方法や備考欄などはルールを設けておかないと、統一感のない売上表となり、わかりづらくなる恐れがあるのです。
以上の点から、誰が売上管理を行っても同じになるようにルールを作り、皆が遵守できるようにしておくことが望ましいといえます。
3. 売上管理の方法
ここまで、売上管理を行う際のポイントを解説してきました。
ここからは、売上管理を行う方法について解説します。
Excelを使う
表計算ソフトであるExcelを使って売上管理をすることができます。
Excelを使った売上管理は、誰でも取り入れやすい方法です。Windows標準の表計算ソフトとして一般的によく使われているソフトであるため、Excelは比較的容易に導入しやすいというメリットがあります。
また、ソフト内に売上管理ができるテンプレートもあり、自由にカスタマイズが可能です。
もちろん、自分で使いやすいように売上管理表を一から作ることもできます。
Excelは学校教育でも習うソフトであるため、扱える人が多いこともメリットです。使いこなせなくて困るといったことが少ないため、売上管理の際に使いやすいソフトであるといえるでしょう。
ソフトを導入する
売上管理ができるソフトを導入する方法もあります。先述したExcelでの売上管理は、あくまで表計算ソフトを活用して行う方法です。
Excelは売上管理専用のソフトではないため、テンプレートを準備したり自分が使いやすいようにカスタマイズしたりといった手間がかかります。
その点、専用の売上管理ソフトであれば、必要な機能が最初から揃っています。
売上管理しやすいように使いやすく設計されているところは、専用のソフトを導入するメリットでしょう。
売上管理ソフトの中には、売上の分析や売上の予測機能が備わったものもあります。
しかし、導入の際の購入費用や保守費用などのコストがかかってしまう点はデメリットです。
メリットやデメリットを比較して、運用方針に合った方法を選んでみましょう。
4. まとめ
売上管理は、売上目標を達成するために欠かせない重要な業務です。
日々の記録は地道な作業ではありますが、分析し販売戦略に活かすことのできる指標にもなってくれます。
売上管理のデータは、経営の状況や今後の見通しを示す重要なものであるため、丁寧で正確な記録が必要です。
Excelを使ったりソフトを導入したりと、さまざまな方法がありますので、自社に合った方法で効果的な売上管理を実践してみてください。
